飲食店の会計を税理士に任せる前に確認する5項目|マネーフォワード・freee・スマレジの共有方法

飲食店の会計資料とクラウド会計画面を整理するイメージ 会計ソフト

※この記事にはアフィリエイト広告を含みます。紹介料の有無にかかわらず、税理士との対応可否・共有方法・料金を確認してから判断してください。

毎月の売上確認、仕入れ、給与、カード決済の明細整理。小さな飲食店では、営業後に経理作業まで店主が抱え込みがちです。税理士へ経理を任せる場合も、使いたい会計ソフトやPOSレジに対応できるか、どの権限で共有するかを最初に確認しないと、資料の受け渡しや月次報告が止まりかねません。

先に結論を言うと、導入前に決めるべきなのはソフト名だけではなく「税理士がそのソフトを使ってどこまで担当できるか」と「店側が毎月何を渡すか」です。この記事では、マネーフォワード、freee、スマレジなどを使う可能性がある店が、税理士へ確認したい項目を5つに絞ります。料金・機能はマネーフォワード クラウド会計公式料金ページを2026年7月23日に確認しています。

この記事の位置づけ: 「税理士へ経理・月次報告・決算・確定申告を依頼し、店側では請求書・レシートを現金・クレジットに分けて日付順に並べ、レターパックで送る」という筆者の実体験と、公式情報を分けて記載します。以下の対応範囲・共有方法は筆者の担当税理士の事例であり、すべての税理士事務所で同じとは限りません。

まず確認したい5項目

確認項目 店側が決めること 税理士に確認すること
1. 対応ソフトと役割分担 使いたいソフト・POSを伝える マネーフォワード、freee、スマレジ等を使った作業の対応可否と担当範囲
2. データの集め方 POS、銀行、カード、請求書の一覧 共有・連携が必要なサービスと、資料の提出頻度
3. 仕訳ルール 売上・仕入れ・立替の記録方法 勘定科目、税区分、例外処理
4. 権限と締め日 触る人と毎月の締め日 閲覧・編集権限、確認の締切
5. 料金と移行 使う人数、必要な周辺業務 契約プラン、移行時の確認事項

1. 使いたいソフトで、税理士がどこまで対応できるか聞く

「マネーフォワードを使いたい」「freeeで会計をまとめたい」「スマレジの売上を見てもらいたい」と考えていても、税理士事務所の対応範囲は一律ではありません。まず税理士へ、サービス名を挙げて次を確認してください。

  • マネーフォワード クラウド会計、freee会計、スマレジのどれを扱えるか
  • 各サービス内で、税理士が見る・入力する・月次を締める作業は何か
  • 店側が行う入力や確認は残るか
  • 月次報告はいつ、どの形式で受け取れるか
  • ソフトの契約者、月額費用、初期設定の担当は誰か

「丸投げ」と言っても、何も渡さなくてよいわけではありません。資料の提出方法、税理士から質問が来た時の回答期限、現金差異が出た場合の連絡先まで、最初に1枚のメモにしておくと迷いにくくなります。

2. 取り込むデータを先に棚卸しする

飲食店では、現金売上だけでなく、POSレジ、クレジットカード、QR決済、仕入先の請求書、経費の領収書が分かれます。導入前に次を一覧にしてください。

  • 売上: POSレジ、予約・デリバリー、現金、カード、QR決済
  • 支出: 仕入先、家賃、光熱費、消耗品、広告費
  • 口座: 事業用口座、カード、電子マネー
  • 証憑: 紙の領収書、メール・Webで受け取る請求書

マネーフォワード クラウド会計は、公式サイト上でデータ連携による会計業務の自動化を案内しています。実際に連携できる金融機関・サービスや取得できる明細、設定方法は契約前に公式の連携サービス案内と税理士の運用方針の両方で確認してください。スマレジの売上データをどう渡すかも、CSV、連携、月次資料のどれが必要かを税理士に確認します。連携できても、内容を確認せずに登録してよいわけではありません。

筆者の実体験:書類送付とWeb共有で、経理から申告まで依頼

筆者は税理士へ経理作業、月次報告、決算、確定申告まで依頼しています。店側で毎月行うことは、請求書とレシートを現金・クレジットに分類し、日付順に並べてレターパックで税理士へ送ることです。

筆者の担当税理士は、マネーフォワード、freee、スマレジ、弥生シリーズなどのサービスとの連携に対応しています。マネーフォワードでは銀行口座・クレジットカードの数字を、スマレジでは売上を確認してもらっており、ほぼすべての数字をWeb上で共有しています。

書類を送付してから税理士側で処理されるまでの目安はおよそ2週間、月次報告は翌月末ごろに受け取っています。これは筆者の契約・運用における目安です。資料の締め日、処理期間、月次報告の時期は事務所や契約内容によって変わるため、依頼前に確認してください。

この方法なら、店側は会計ソフトへ日々入力する代わりに、資料を漏れなく整理して渡すことに集中できます。税理士によっては、自身が使いやすい・対応しやすいアプリを提案する場合もあります。既存サービスを継続するか、提案されたアプリへ切り替えるかは、必要な共有範囲、店側に残る作業、料金を比べて判断します。

3. 店独自の仕訳ルールを最初に決める

ソフトを変えても、現金差異や立替精算の扱いが曖昧なら、月末の確認は減りません。特に次のケースは税理士とルールをそろえます。

  • レジの現金と帳簿残高が合わないとき
  • 店主・スタッフが立て替えた仕入れや備品
  • カード決済の売上計上日と入金日が異なるとき
  • クーポン、ポイント、返金、デリバリーの手数料
  • 私用と事業用が混ざりやすい支出

ここで大切なのは、自己判断で仕訳を量産しないことです。最初の1か月は例外をメモし、税理士にまとめて確認すると、次月からのルールにしやすくなります。

4. 権限と個人情報の扱いを確認する

会計データには従業員の給与、取引先情報、場合によってはマイナンバー関連の情報も関わります。ログインID・パスワードをそのまま渡すのではなく、各サービスの招待・権限設定が使えるかを税理士と確認してください。アプリによって共有方法は異なり、税理士向けに推奨権限が明示されている場合もあります。筆者の運用でも、Web上で必要な数字を共有しています。

マネーフォワード クラウドは管理コンソールからユーザーを登録して複数人で利用する案内があり、freee会計も税理士・会計士を外部メンバーとして招待する仕組みを案内しています。機能・プラン・権限はサービスごとに違うため、税理士の案内と公式ヘルプを照合し、必要最小限の権限を設定します。

個人情報保護委員会の個人情報保護法ガイドライン(通則編)は、事業者に利用目的の具体的な特定や安全管理措置に関する考え方を示しています。会計ソフトを使うだけで対応が完了するわけではないため、店内で扱うデータの範囲と保管・共有方法を税理士にも相談しましょう。

5. 料金は「利用人数」と必要な業務で見る

2026年7月23日に公式料金ページで確認したところ、マネーフォワード クラウド会計の小規模〜中小企業向け年払いの基本料金(税抜)は、ひとり法人プランが月額換算2,480円、スモールビジネスプランが4,480円、ビジネスプランが6,480円です。月払い料金、利用人数、仕訳数、利用できる機能はプランごとに異なります。料金ページには1か月の無料トライアル(カード登録不要・終了後の自動有料移行なしとの案内)もあります。

広告 税理士との役割分担を確認できた方は、マネーフォワード クラウド会計の公式情報を確認する

ただし、これは記事確認日時点の情報です。キャンペーン、料金、対象機能は変わるため、契約前に必ず公式料金ページで最新の条件を確認してください。安さだけで選ばず、店側と税理士の利用人数、必要な会計以外の業務、サポートの必要性で比べるのが現実的です。

導入前に税理士へ渡すチェックリスト

  1. マネーフォワード、freee、スマレジなど、今使っている・使いたいサービスを一覧にする
  2. 税理士へ「このサービスを使った記帳・月次報告に対応できるか」を確認する
  3. 招待・権限設定で共有できるか、ID・パスワードを共用せずに済むかを確認する
  4. 税理士から推奨アプリの提案があるか、既存アプリを継続できるかを確認する
  5. 店側が毎月渡す資料(請求書、レシート、売上データ)と提出期限を決める
  6. 税理士側の入力・確認・月次報告・決算・確定申告の担当範囲、資料送付から処理までの目安、質問への回答期限を決める
  7. ソフト代、利用人数、既存データの移行範囲、開始月を確認する

FAQ

税理士がいるなら、会計ソフトは不要ですか?

不要かどうかは、税理士との契約内容と運用によります。筆者のように資料を分類して送付し、税理士側で経理と月次報告を担う運用もあります。一方で、データ共有のために会計ソフトやPOSを使う場合もあります。指定ソフトや入力方法があるかを先に税理士へ確認してください。

無料トライアルだけで導入判断できますか?

画面の見やすさや基本的な流れを確認する材料にはなります。ただし、実際の連携可否、権限、月次運用、移行作業まで確認してから契約を決める必要があります。

自動連携なら仕訳確認は不要ですか?

不要にはなりません。取り込まれたデータと取引内容が一致しているか、例外の扱いが適切かを確認する運用は必要です。判断に迷う取引は税理士へ確認しましょう。

まとめ

飲食店の経理を税理士に任せるなら、機能比較の前に「マネーフォワード・freee・スマレジ・弥生などを使った業務に対応できるか」「共有はどの権限で行うか」「月次報告・決算・確定申告はどこまで依頼できるか」「店側は毎月何を渡すか」を確認することが大切です。資料送付で回るならその運用を続け、共有に変えるなら役割分担と権限を決めてから始めてください。

関連記事: 飲食店でスマレジを使って分かったメリット・注意点


公式出典・確認日

コメント

タイトルとURLをコピーしました