Instagramを続けたいと思っていても、飲食店の現場では「何を投稿するか考える時間」がなかなか取れません。写真を撮れても、文章を考えているうちに営業が始まり、結局投稿できない。これは珍しいことではありません。
私の店でもInstagramの投稿はアルバイトスタッフへお願いしています。ただ、ネタ探しに時間が掛かり、日々の営業のなかで投稿を続けるのは簡単ではありません。Instagramの機能も十分に理解できているわけではないため、無理に複雑な運用を増やすより、まず投稿の下書きを作りやすくすることが現実的だと考えています。
私は以前、ChatGPTを使って飲食店の求人ポスターを改善しました。その経験から、ChatGPTは「そのまま使える正解を出す道具」ではなく、頭の中にある情報を短時間で文章のたたき台にする道具として役立つと感じました。この記事では、日常の店の雰囲気を伝えるInstagram投稿を想定し、無理なく続けるための使い方を整理します。
結論|ChatGPTには「投稿を完成させる」より「最初の一文を作ってもらう」
投稿が止まる大きな理由は、写真がないことよりも、何を書くか決める負担です。そこでChatGPTには、次の3つを任せると使いやすくなります。
- 日常の出来事から投稿ネタを複数出す
- 写真に合う短い本文の下書きを作る
- 同じ内容を、やわらかい言葉・落ち着いた言葉などに言い換える
一方で、写真の選択、営業時間や価格などの事実確認、投稿ボタンを押す判断は人が行います。お客さまへ出す情報なので、AIの文章をそのまま出すのではなく、店の言葉に直してから使うことが大切です。
まずは「店の日常」を5つの型に分ける
毎回ゼロから考えると続きません。日常の店の雰囲気を伝える投稿は、次の5つに分けておくとネタを見つけやすくなります。
| 投稿の型 | 写真の例 | 伝えること |
|---|---|---|
| 開店前 | のれん、仕込み、店内 | 今日も営業を始める空気 |
| 料理の準備 | 食材、湯気、盛り付け | 手間やこだわり |
| 店内の一場面 | カウンター、座席、照明 | 店の雰囲気・利用シーン |
| スタッフの仕事 | 清掃、仕込み、接客準備 | 日々の積み重ね |
| 季節の変化 | 旬の食材、飾り、天気 | 今来店する理由 |
大きなイベントがない日でも、朝の仕込み、いつもの席、料理を出す前の一皿など、店の中には投稿の材料があります。「すごい出来事」を探す必要はありません。30分で終える、週1回の投稿づくり
投稿担当の人が迷わないように、週に一度だけ次の流れを作る方法がおすすめです。
写真を3枚選ぶ(10分)
その週に撮った写真から、店の空気が伝わるものを3枚だけ選びます。料理だけに偏らず、店内や仕込みの写真も混ぜると、店の人柄が伝わりやすくなります。
写真の状況を一文でメモする(5分)
たとえば、開店前にスープを仕込んでいる、雨の日の静かな店内、常連さんがよく座るカウンター、というように写真の状況を一文で書きます。きれいな文章にする必要はありません。
ChatGPTに下書きを3案出してもらう(5分)
写真の説明、伝えたい雰囲気、避けたい表現を一緒に渡します。目的や文脈を明確にした具体的な依頼から始め、回答を見て調整すると、店に合う案へ近づけやすくなります。
依頼例:開店前にスープを仕込んでいる写真について、店の日常の温かさが伝わる80〜120字の投稿文を3案作ってください。価格、営業時間、絵文字の連続は使わないでください。
店の言葉に直して確認する(10分)
出てきた3案から近いものを一つ選び、実際の言い方に直します。営業時間、限定数、価格、アレルギーなど、間違うと困る情報は必ず確認します。投稿を担当するアルバイトスタッフが迷う場合は、店主が最終確認する役割を決めておくと安心です。そのまま使える投稿ネタ出しプロンプト
次のように依頼し、角かっこの部分だけ入れ替えて使います。
小さな飲食店のInstagram投稿ネタを考えてください。今週あったことは、仕込み、店内、季節の食材、スタッフの仕事です。店の雰囲気は落ち着いた、親しみやすい、昔ながらのいずれかです。売り込みではなく、日常の空気が伝わる投稿ネタを10個、各20字以内で出してください。事実として確認できない内容は作らないでください。
出てきた案が店に合わなければ、もっと短く、常連さんへ話すように、料理名を入れない、と追加で伝えれば調整できます。最初の一回で決めるより、短く修正を重ねた方が使いやすくなります。

